札幌市は非常に歴史が浅く、本格的に街造りが始まって150年程度しか経っておらず、京都感覚でいえば”昨日のこと”なのかもしれません。
そんな札幌で高級住宅街だと言われているのが「円山地区」という場所で、札幌中心部から地図でみればちょっとだけ西側の場所です。
2024年10月6日に少し円山地区を味わったオッサンが、今の率直な感想を踏まえて円山地区を語ります。
札幌市では高級住宅街とされている円山地区
私は函館市出身の田舎者ですが、よく考えたら北海道の全てが田舎でした。そんな北海道の中で札幌市は大都会扱いされていて、さらに円山地区は高級住宅街という位置付けです。
そんな円山地区にはシャレオツ(死語)なお店も多く、なるほど高級住宅街と言われる理由も分かります。
まずは札幌市の円山地区とは”どんな場所“なのか、歴史を踏まえて見ていくことにしましょう。
円山地区の始まりと名前の由来
私も知らなかったことですが、円山という地名は「円山という山」があるからなのです。そんな山あった?なんて思うのも無理ないことで、標高は225メートルしかありません。
今でこそ住宅地となっている山の麓ですが、最初に今の山形県から30戸90人が入植した明治3年(1870年)当時は獣道しかない山中だったようです。
いまでこそ街中の一部となった円山地区ですが、自然豊かな姿を見るにつけ残すための努力をした方々に感謝の念を強く感じます。
中心部からのアクセスが良好で自然豊か
札幌市には、南北線・東西線・東豊線という3つの地下鉄路線が通っていますが、札幌市の歴史的には旧大蔵省が難癖をつけたのを跳ね返し実現させた”美談”となっています。
この中の東西線「円山公園駅」周辺の地域が円山地区で、確かにその地域では見ていても高級車率が高いのは事実です。
勝手な想像ですが、山の麓に高所得者が家を建てはじめ、それ故に安心して居住できる地区になったんだと思っています。
円山地区の楽しみ方(超個人的意見)
円山地区に行くことは、そもそも必要がないためありません。最近でいえば北海道神宮の大鳥居近くの「丸亀」へおにぎりを買いに行ったくらいでした。
2024年10月6日、遅れ気味だった副業を前のめりに進めていた私へのご褒美(?)として、円山動物園でデートというご褒美を貰ってから、この書き込みが発生しています。
つまり今日の感想をもとに、円山地区への思いやオススメを語ってみることにしています。
何といっても「円山動物園」
今日行ってきたのが円山動物園で、恐らく6年ぶりくらいの訪問となりました。行った瞬間の感想としては「かなり変わった」という印象です。
ハッキリ言えば旭山動物園を真似したのでしょうが、良いものを取り入れることは間違ったことではありません。
正門から入場してすぐにゾウを見ることができ、後から振り返ってもそこが一番の見どころのような気がします。
ゾウを見せるための工夫が多く、円山動物園の”褒めるべきポイント”です。
それ以外にも新しい施設が増えていて、どれも旭山動物園の影響を感じさせるものでした。
そう考えると旭山動物園って革新的な取り組みをしたのだと、改めて感心した私です。
所在地 | 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1 |
営業時間 | 3月1日〜10月31日 9時30分〜16時30分(最終入園は16時)
11月1日〜2月末 9時30分〜16時 (最終入園は15時30分) |
定休日 | ・毎月 第2・第4水曜日 (8月のみ第1・第4水曜日)
(祝日の場合は翌日) ・4月 第2水曜日を含むその週の月曜日~金曜日 ・11月 第2水曜日を含むその週の月曜日~金曜日 ・12月29日~31日 |
入場料 | 大人800円 高校生400円 中学生以下無料
団体(30名以上) 720円 |
アクセス | 札幌市営地下鉄「円山公園駅」から徒歩約15分、地下鉄円山公園駅バスターミナルから動物園線(円15)で約7分 |
マイナスイオンを感じる北海道神宮
円山動物園を後にした私たち夫婦は、すぐ近くにある北海道神宮へ向かいました。もちろん参拝するためです。
北海道神宮が円山の地に遷宮されたのは明治4年(1871年)のことで、それ以前は創生川側に仮社殿があったといいます。
円山付近が山の中といった場所なので、マイナスイオンを感じまくれるスポットです。
私も最近まで知らなかったのですが、由緒ある社殿は昭和49年(1974年)に放火され全焼しています。
全く不心得者はいつの時代にもいるものです。
夫婦で参拝し100円のお賽銭でそれに不釣り合いな願い事をし、お決まりのお神籤を引いてきました。
結果は「小吉」という何とも微妙なものでしたが、何事も急かぬよう忠告が書いてあり、妙に納得した私です。
所在地 | 札幌市中央区宮ヶ丘474 |
駐車場 | 午前9時より閉門まで・参拝の方は1時間無料 |
アクセス | 札幌市営地下鉄「円山公園駅」から徒歩約15分 |
北海道神宮の裏参道
札幌市の中心部は碁盤の目のような区画整理がされていて、そこを東西に貫いているのが南北の境目「大通」です。
その大通の南側にあたる南1条通の西20丁目から27丁目にかけて「裏参道商店街」という”ちょっと”おしゃれな地区があります。
この”ちょっと”ということがポイントで、あまり期待しすぎると「なーんだ!」という失望を覚える・・・かもしれません。
ただ、カフェやイタリアン・フレンチ、お寿司屋さんなど良さげなお店が多く、ぶらぶら散策するにはぴったりなエリア感(広さ)です。
かなり隠れ家的な名店があるという噂なので、こんどしっかり開拓してから改めてリポートしたいと思っています。
おまけでラーメン「NOUILLES JAPONAISE とくいち」
帰り際に車を走らせていると「札幌場外市場はこちら」という看板に目がとまり、腹も減っていたので場外市場へ向かいました。
その瞬間は何を食べるか決めていなかったのですが、駐車場に車をとめてからフレンチの名店「Le Musee(ル・ミュゼ)」のオーナーシェフ・石井誠さんが監修したとかいうラーメン屋のことを思い出した我ら夫婦です。
意外とすぐにそのラーメン屋「NOUILLES JAPONAISE とくいち」を探し当てられたのですが、場違い感が半端ありません。
このお店、前に「発見!タカトシランド!」という北海道のローカル番組で見たのですが、「いつかは行ってみたい」と思っていました。
注文したのは、私が「特上らぁめん鶏醤」で妻は「特上らぁめん塩」です。
食べてみるとラーメンという食べ物にこんなアプローチがあるのか!という軽い驚きを覚えます。
なにせ地鶏のコンソメスープがベースなので、ラーメンという姿をした別の食べ物のようです。
百聞は一見に如かずと言うので、機会があったら是非味わってほしい別世界のラーメンでした。
所在地 | 札幌市中央区北11条西22丁目1-26 札幌場外市場
卸売センター内 万歳市場1F |
営業時間 | 9時~15時 |
定休日 | 水曜日(その他不定休) |
アクセス | 札幌市営地下鉄「二十四軒駅」から徒歩約7分 |
まとめ
円山地区は、札幌市から遠くへ行くことができなくても非日常を味わうことのできる、とても気軽なスポットです。
丸一日を費やすような場所ではありませんが、それなりに楽しめます。
灯台下暗しなんて言うように、意外な発見がある場所でもあるので、散歩がてらプラプラするのがオススメです。