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アルファロメオ・ステルヴィオについてちょっとだけ解説

自動車

アルファロメオという名前を聞くと「GTロマンという車好きが食いついてしまうマンガを思い出してしまうのですが、そこで描かれるアルファロメオは「乗り手を選ぶじゃじゃ馬」でした。

個人的な意見を言えば「BMWと並んでフロントグリルが異常に存在感を発揮している」車で、何とも言えない愛くるしさを感じてしまいます。ここでは「きのう何食べた」で親近感が湧いた西島秀俊さんがCM的なプロモーションに出ていたアルファロメオ・ステルヴィオについて考えてみます。

というか、このプロモーションを紹介したくてこの記事を書いているので、動画のリンクが切れた暁には途方に暮れる・・・いや、考えますまい。

アルファロメオとはどんなメーカーなのか?

アルファロメオのスタートは1910年となっており、恐らくそれが正しいのでしょう。っていうか私の勝手なイメージでは、イタリア人のテキトーさが全てのものに曖昧さを加えているので、正直「1910年前後です」くらな表現でも良いくらいです。

今でこそフィアット社の子会社となったアルファロメオですが、その作品や影響力の強さを考えると「イタリアの自動車はアルファロメオに尽きる」と言っても差支えはありません。

こんな思いを抱くのも「GTロマン」の影響が大きいわけで、「いつかは乗ってみたい車」の一つになっています。まぁ、全てを投げうてば乗れるわけですが・・・。

そんなアルファロメオですが、現在日本で買うことが出来るのが「ジュリア」「ステルヴィオ」「トナーレ」という3車種だけなのは残念なことです。かんたんに言うとセダンかSUVという選択です。

第二次世界大戦終了までの道のり

アルファロメオが1910年がスタートの年だとアナウンスしていますが、その年は1906年設立の「S.A.イタリアーナ・ダラック」が1910年設立の「ロンバルダ自動車製造株式会社」へ売却された年です。この「ロンバルダ自動車製造株式会社」はAnonima Lombarda Fabbrica Automobili (A.L.F.A.)とイタリア語で書くのですが、「アルファ」ですよね。

1918年にはニコラ・ロメオ技師有限会社と吸収合併しましたが、ここまで書くと分かると思いますがアルファとロメオを合わせた「アルファロメオ」というブランド名は1920年から使われています。

ここから1933年に国有化されるまでレースの世界で黄金期を築きます。当時のアルファロメオ・レーシングチームには、かのエンツォ・フェラーリがドライバーとして在籍していました。何とも華やかな時代です。

知ってのとおり枢軸国の一員として第二次世界大戦に参戦していたイタリアは、日本やドイツよりもいち早く敗戦し、ファシスト党の協力せざるを得なかったアルファロメオは廃墟からのリスタートとなったのです。

戦後の苦労とフィアット傘下

戦争も終わり再び動き出したアルファロメオは、伝統的な先進技術を搭載した尖がっていながら、例の如く優雅な姿の車を開発していきました。

6Cヴィラ・デステや1954年にデビューしたジュリエッタなど、なんとも香ばしい名車を生み出していました。ほんとファンタジーのようです。

私にとってのジュリエッタは先ほど販売が終了した3代目なのですが、何とも言えないブサかっこよさです。

そんなジュリエッタ発売の後、1962年にジュリアがデビューしました。どうもジュリアこそアルファロメオの本命のようで、高級スポーツセダンとして一世を風靡しましたようです。そう言えば「GTロマン」で登場していたのもジュリアだったような気がします。

そこからのアルファロメオについては別に語るとして、フィアット傘下の今はグループの高級路線を担当しています。噂によるとマツダのロードスターのOEM化のとき、当初はアルファロメオ・ブランドで出す予定のところ、「日本のマツダ車如きにアルファロメオブランドは使わせねぇ」と失礼なことを言いやがったと伝わっております。

真実は分かりませんが、ホント失礼ですよね。

ともあれ唯我独尊なところがアルファロメオ信者を惹きつけるのだと思う次第です。

アルファロメオの現行車種

最初にも触れた通り、日本で売っているアルファロメオの車は「ステルヴィオ」と「ジュリア」だけです。っていうか「ジュリエッタの後継車種は無いのかよ!」なんて思うのですが、マニアックなメーカーだけに仕方ありません。

とりあえず現行販売車種に触れておきましょう。

アルファロメオ・ステルヴィオ

引用:アルファロメオ公式HP

アルファロメオ・ステルヴィオはクロスオーバーSUVといわれるカテゴリの車で、はっきり言うと「最近流行り続けている車種」です。っていうか、もはやSUVを販売していないメーカーはあるのでしょうか。あのフェラーリですらSUVの発売を予定しているのです。

それはさておき、ステルヴィオは2017年から販売を開始されたので、もう5年も経過しています。どうもステルヴィオには賛否両論・・・というか、どちらかというとネガティブな意見が多く見られます。

曰くは「普通のプレミアムSUVにあの”フェイス”を付けただけ」だの「SUVにしては足が固すぎる」だの、恐らくはアルファロメオへの期待と愛情の裏返しなんだと思います。

現在日本で販売されているグレードは下表のとおりです。

SPRINT(DIESEL) VELOCE(DIESEL) VELOCE
全長 4,690mm
全幅 1,905mm
全高 1,680mm
エンジン種類 直列4気筒

インタークーラー付ターボ

(ディーゼル)

直列4気筒

インタークーラー付ターボ

(ディーゼル)

直列4気筒
マルチエア16バルブ
インタークーラー付
ツインスクロールターボ
排気量 2,142cc 2,142cc 1,955cc
最高出力 210ps 210ps 280ps
最大トルク 470Nm/rpm 470Nm/rpm 400Nm/rpm
駆動方式 4輪駆動 4輪駆動 4輪駆動
価格(税込・本体) 5,890,000円 6,870,000円 7,200,000円

近年のアルファロメオはドイツのビッグ3に対抗する路線へ舵を切ったらしいと言われていますが、ステルヴィオの立ち位置は何とも微妙です。

と、ここで唐突ですが西島秀俊さんのプロモーションをご覧ください。と言っていたのも束の間で、動画はなくなってしまいました。

仕方ないので、猛々しいステルヴィオをご覧ください。

ある意味車好きにとってアルファロメオは最後の方に存在するハードルのようなイメージがあります。外車というカテゴリの中でドイツ車は無難すぎる選択で、私からするとフランス車やイタリア車を選ぶ人たちは「変わり者」で、しかも「お洒落」な存在なのです。

まあ、ステルヴィオがそうだとは限りませんがね・・・。

ちょっとだけジュリア

引用:アルファロメオ公式HP

アルファロメオが日本で販売するもう一つの車が「ジュリア」です。もう車名だけで悶絶しそうですが、日本人であれば躊躇するような愛の言葉を発するのがイタリア人なので、車名にジュリアごときでうろたえてはいけません。

それはそうと、アルファロメオはこのジュリアでドイツ御三家へ勝負を挑んでいるようで、熟成期間を考えると「ちょっと時期尚早では?」と思ってしまいます。

日本でもトヨタの「レクサス」が同じような試みを続けていますが、目的を達したとは言い難い現実があります。

工業製品なのにプレミアム分野に限っては「出来の良し悪し」だけでは語れないことがあるのが事実で、この領域に関しては「人の感性」とかいう定量化しずらい採点がなされるのでしょう。

ところで肝心のジュリアですが、値段もピンキリなうえ買うとなるとライバルはベンツで言えばEクラス、BMWで言えば5シリーズあたりとなる野心作なのです。

なにぶん乗ったことがないので偉そうなことを言えませんが、ドイツ御三家に勝てるのか微妙なイメージしか湧きません。

こんな私ですがアルファロメオのジュリエッタには興味というか、妙な愛情を感じ続けていて、もしお金持ちになれたらサードカーで欲しい車にランクインしています。お金持ちになれたら・・・ですが。

動画を紹介したかったゆえの〆

ここではアルファロメオの魅力と同じだけ西島秀俊さんの動画に関心を持っただけの記事となってしまいました。

最近の話題は「ドライブ・マイ・カー」のアカデミー賞ノミネートですが、アルファロメオの動画を見ると「ドライブ・アルファロメオ」といった趣でした。

こんな私はドイツ車を乗り継いでいますが、いつかお金持ちになれたらアルファロメオ乗り・・・いわゆる「アルフィニスタ」という人達を間近で見たいと思っております。

 

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