当たり前のことですが、車は納車された瞬間からタイヤを装着しています。しかし、いずれタイヤの寿命がきたり、タイヤを交換するときがやってきます。
その時が来たら、どこでどのようにタイヤ交換するのでしょうか?
この記事は
・交換の仕方がわからない。
・タイヤ交換を頼むのはどこが良いの?
こんな疑問を解決する記事です。
タイヤ交換を自力でする
タイヤ交換は自分でもできる作業です。走行中にパンクに見舞われるなど、不慮の事態になったことを考えると、自力で交換する経験はするべきなんだと思います。北国では必ずスタッドレスタイヤへ履き替えますがね。
そこでまずは自分で交換する方法を解説しましょう。ただし交換するタイヤがホイールに装着されている前提のお話です。
車載工具を確認しよう
皆さん愛車に搭載された工具を見たことがあるでしょうか。中にはタイヤ交換はガソリンスタンドやディーラーへ任せっきりで、一度も工具を見たことが無い方もいるでしょう。
後部の荷室の床下にスペアタイヤとともに格納されています。タイヤ交換に使う工具は3点だけです。
②ジャッキの操作棒 ジャッキの伸ばし縮みの操作のためジャッキに接続します
③ボックスレンチ 車輪を止めてあるボルトを締めたり緩めるのに使います。
これらの工具とタイヤがあれば、あとは作業をするだけです。
タイヤ交換の手順
自分でタイヤ交換をする場合の手順は、大掛かりな装置も工具もないだけ手間はかかります。1本ずつ行っていかなければなりません。またギアはオートマの場合はPレンジ、マニュアル車は1速へ入れ、必ずサイドブレーキをかけましょう。
レンチを使いナットを緩める
この作業が実は一番大変なのかもしれません。車載工具のレンチでナットを緩めるのは相当力が必要で、場合によっては(私はいつもそうしていましたが)レンチに乗って、体重をかけなければ緩みません。
女性でも出来るのかしら?
ナットを緩めるのはホントに大変です。出来るとは思いますが・・・ホント大変です。
この作業では、ナットは少し緩める程度です。緩めすぎると脱輪する恐れがあるので、ついているナット全て少しだけ緩めましょう。
ジャッキで車体を持ち上げる
この作業の注意点としては、ジャッキを車体にあてる位置で、「ジャッキアップポイント」と呼ばれる車体の補強してある場所に当てます。この場所を間違えると車体が歪んだりする恐れがあります。
車体を持ち上げ、タイヤが少し浮いたらそこで止めます。
車載のジャッキだと、操作棒を回す時につい地面と手が接触してしまうので、そこは注意しましょう。
タイヤの脱着
タイヤが浮いた状態で緩めておいたナットを外します。外したらホイールごと車輪を取り外し、その逆の要領で新しい車輪をはめ込み、ナットを締めます。
この段階では車輪が浮いた不安定な状態なので、ナットは手で軽く締まりきる程度の状態でOKです。
ジャッキを外し、ナットを締める
持ち上がった車体を下ろしていき、ジャッキを外します。そしてナットを強く締めるのですが、外す時ほどではありませんが、この作業も力作業になります。
またナットを締める時は、締めたナットの対角線上のナットを締めることで、バランスよく装着ができます。
自力でタイヤ交換する場合の注意点
手順だけをみると難しいことではないのですが、なにぶん力作業になりますし、力が弱い方や体重の軽い方には大変でしょう。
また車体を支える「最重要部品」と言って良いタイヤです。誤った取り付けを行うと、事故へ直結します。
それを考えると多少の費用は掛かっても、やはりプロにお願いする方が安心なのかもしれません。それに慣れてきてもタイヤ4本交換するのには、準備や後かたずけを含めると1時間ほどかかってしまいます。
プロにタイヤ交換をお願いする
ここまで自力で交換する方法を解説しましたが、正直自分で交換するのは大変かつ面倒なものです。体感的に9割以上の方が、お金を払ってタイヤ交換をしてもらっているでしょう。
そこでタイヤ交換をどこでしてもらえば良いのか、メジャーな場所と掛かる費用を見ていきましょう。
自動車ディーラでの交換
愛車を買ったディーラでタイヤ交換をしてもらうのが、ある意味「一番安心」な選択だと思います。特に新車ディーラーの場合、メーカー車種に精通した整備士が対応しますし、本当のプロの仕事です。
確かに買ったディーラーに頼むのは心強いわ。
メーカーの訓練を受けた整備士さんだから、腕は確かですよね。あと、交換だけではなく色々な点検もしてくれるのもありがたい点かな。
じゃあ「中古車屋で買ったらどうすんだよ!」と言われそうですが、なにも遠慮はいりません。ディーラーからすると、むしろ「見込み客」が増えるわけです。
費用ですが一般的に「高い」と言われていますが、こればかりは一概には言えません。ただ言えることは、タイヤも購入する場合の購入代金は確実に割高です。
カー用品店で交換
「オートバックス」や「ジェームス」などのカー用品店で交換するのもメジャーな選択肢です。交換するスタッフも専門の要員が行いますし、安心感もあります。
また「タイヤ館」などのタイヤ専門店も同じ部類に入るでしょう。
ただ混むんですホント。何でもない時期の交換なら良いのですが、北国で夏タイヤから冬タイヤへの交換時期は、予約が取れません。
タイヤ購入と同時の交換なら、交換のみより優先されるので、好みのタイヤを見つけ交換するなら良いでしょう。
ガソリンスタンドで交換
行きつけのガソリンスタンドでタイヤ交換というのもよくあるパターンです。ガソリンスタンドによって違いますが、安いところだと1本550円(税込)で脱着できます。
しかし高い所だとディーラー並みの料金のところもあり、そればかりか素人の店員が知った風に「このタイヤそろそろヤバいですよ~」などと、タイヤ販売のセールストークをしてくるのがウザいです。
正直なところ、交換作業をするスタッフはプロとは言えませんし、安く済ませたい方が選択するのが正解だと思います。
メリットとデメリットの比較
では、これらの選択肢のメリットとデメリットはどうなのか?簡単にまとめてみましょう。
業者 | メリット | デメリット |
ディーラー | ・愛車に対する知識が豊富
・タイヤ交換以外の点検もしてくれる |
・タイヤの販売料金が高い
・持ち込みが不可の場合もある |
カー用品店 | ・作業レベルが比較的高い
・タイヤの販売金額が適正 |
・やたらと混む場合がある
・不得意なタイヤメーカーがある |
ガソリンスタンド | ・作業料金が安い(場合が多い)
・懇意のGSだと相談しやすい |
・作業が雑なことが多い(印象)
・扱いタイヤのごり押し |
まとめ
一口に「タイヤ交換」と言っても、ただ単な「脱着」と購入して「履き替え」するのは違いますし、単純には言えない要素があります。
今回は「脱着」にフォーカスして解説しましたが、「タイヤ交換」の必要に迫られた場合は損をしないように、いろいろ調べることをお勧めします。
どうかこの記事が、読んでくださった方のカーライフの一助になれば幸いです。