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【自動車】急激に変化してきたライトによる思わぬ出費とその対策

自動車

体感的にはここ10年くらいのあいだに、自動車の価格は大幅に上がってきて、誤解を恐れず言えば「軽自動車で200万円以上だと!」と思ってしまう現実があります。

とはいえ中身がそのままで値段だけが上がったわけではなく、自動車のクオリティも相当進歩しています。しかしクオリティが上がった代償・・・とうわけでもありませんが、修理や部品交換で思わぬ出費が掛かるようになってしまいました。

この記事では出来るだけ出費をしないための工夫と、そうなったときの節約方法について、特にライトに関して解説していきます。

 

ライトの進化とそれによる思わぬ落とし穴

今から100年以上前のフォード・モデルT(T型フォード)にはすでにヘッドライトが装着されていましたが、それは石油やアセチレンガスを燃料とした「アセチレンランプ」で、今から見ると「キャンプかよ!」という代物でした。

それが今やLEDライトが一般的になりつつあり、ライトだけに限らず車に電気は不可欠の存在です。ライトを大別すると前に装着する「ヘッドライト」等と、リアに装着する「テールライト」等に分かれます。

まずは非常に基本的なことですが、自動車に装着されるライトの役割や規格について見ていくことにしましょう。

ヘッドライトとスモールライト

車のフロントフェイスを決める重要な部分であるフロントのヘッドライトとスモールライトですが、それぞれには重要な役割があり、とくにヘッドライトは車検時の重要な検査項目となっています。

ヘッドライトは車の前方を照らすライトで、夜間(法律的には日没から日の出までの時間)に点けないでいると道交法違反となり、違反点数1点と普通自動車であれば6,000円の罰金に処せられます。

無灯火で捕まるんですね。

あまり見かけませんが、れっきとした交通違反なのです。

都会の街中を走行していると明るいのでヘッドライトを付けなくても運転でき、たまに無灯火の車を見かけます。その手のドライバーは自分さえ見えれば良いという身勝手極まりない考えで、ヘッドライトの「相手に存在を気が付いてもらう」という大事な役割を理解していないのでしょう。

 

特に峠道のブラインドコーナーなんかでは、ライト無しじゃ危なくて危なくて・・・。

スモールライトは車を停車させるとき車幅を知らせるためのライトで、ポジションライトとも呼ばれます。一般的に車のライトを点けるとき、無灯火→スモールライト→ヘッドライトという順番に点灯されます。

 

日本名「ウィンカー」

車が右左折するときや進路変更するとき、周囲にその方向を知らせる役目を果たすのが方向指示器、通称ウィンカーです。もともとイギリスでの口語表現が語源と言われていますが、当のイギリスではウィンカーという表現はほとんどしないようで、イギリスでは「indicator(インジケーター)」、アメリカでは「blinker(ブリンカー)」と呼ぶようです。

ウィンカーを点滅させることでハザードランプとしても使用します。ウィンカーにも保安基準が定められており、取り付け位置や「1分間に60回以上、120回以下の間隔で点滅すること」などが求められます。

テールライトとブレーキライト

車両後部のテールライトは夜間などに後続車へ自車の存在を知らせる重要なライトです。またテールライトはヘッドライトと連動して点灯することが義務付けられており、実際に車のスイッチは連動しています。

保安基準では「夜間300mの距離から点灯が確認できること」「光源は5W以上30W以下・光度は300cd以下であること」など決められています。

テールライトは明るすぎてもダメなんですね。

そうです。あまり明るいとブレーキライトが目立たなくなってしまいますから。

ブレーキライトはブレーキを踏んでいる(減速中)ことを後続車に知らせるためのライトで、走行時の安全のためには非常に重要です。普通はテールライトと一体となっており、点灯時にテールライトより明るく光ります

また車体上部に取り付けるハイマウントストップランプ(補助制動灯)も同じ役割を担っており、昔はオシャレ装備でした。しかし2006年(平成18年)から乗車定員10人未満の乗用車への装備が義務付けられています。

バックアップライトとナンバー灯

バックアップライトは「後退灯」とも言い、車のギアをバックに入れたとき白色のライトが点灯します。ライトが点いていれば保安基準は合格です。

ナンバー灯は保安基準用語では「番号灯」と呼ばれており、夜間でも車のナンバーを見やすくするためのライトです。これもライトが点いていることで車検は通ります。

フォグライトとマナー

フォグライトはその名(Fog:霧)のとおり、濃霧などで視界の悪いときに光が乱反射しないように低めの位置を照らすための補助灯です。また現在では視界不良時に後続車に自車の存在を知らせるためのバックフォグ装着車も増えました。

これらは霧などの視界不良時の点灯が基本なのですが、常時点灯している謎の車を見かけることがあります。眩しいため周囲のドライバーにとっては迷惑以外なにものでもないので、けっしてそのようなことがないよう注意しましょう。下手をすると煽り運転を誘発する原因にもなりかねません。

ホント、バックフォグにはイライラします!

気持ちは分かりますが、乱暴な運転はいけませんよ。

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ライトにまつわる意外な落とし穴

一昔前までライト=電球だったわけで、その気にさえなればDIYも比較的容易にできました。しかし今の車は「走る電子精密機器」といえるほど電装品が搭載されていて、不用意にバッテリーを外そうものなら、車に記憶された一部のデータが消失する(致命的ではありませんが)などのリスクも伴います。

さらにLEDライトの採用が増えたことによる思わぬ、そしてどうも納得のいかない出費が頻発しているようです。ここからはライトにまつわる「知っておくべき知識」について触れていきます。

 

ライトの光源による特徴

現在市販されている車の光源はヘッドライトであれば「ハロゲンランプ」「HID」「LED」の3種類で、ヘッドライト以外では「白熱電球」も加わります。このうち白熱電球は家庭などでも一般的に見かける「光ながら熱くもなる」という”あれ”です。

今でもヘッドライトやテールライト以外だと多く使われています。

ハロゲンランプは白熱電球を進化させたもので、電球内部に不活性ガスに加え微量のハロゲンガスを封入したものです。白熱電球と比べ明るさや寿命に優れていたことから、少し前までは「ヘッドライト=ハロゲンランプ」といえる存在でいた。

HIDは電極間の放電によって発光するランプで、「ディスチャージドランプ」「バイキセノンランプ」とも呼ばれます。ハロゲンランプの約3倍の明るさと、約2倍の寿命を持つことから1990年代から高級車を中心に普及しましたが、現在ではLEDにその地位を奪われています。

LEDはノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が、青色ダイオードを開発したことから実用化されたライトで、現在車のヘッドライトやテールライトで主流になりつつあります

当初は光量が足りなかったことからテールライトへの採用にとどまっていましたが、その後の改良などにより2013年発売の「レクサス・IS」でヘッドライトに初採用されました。

その特徴は圧倒的な寿命の長さと、光源が小型のためヘッドライトのデザインの自由度の高さです。今後はますますLEDライトの採用が増えることは間違いないでしょう。

車検に通らないライトの不備

車のライトは重要な保安部品であると同時に、手軽にチューンやドレスアップができるアイテムです。一方で気を付けなければならないのは「車検に通るのか?」ということでしょう。これはチューンした場合だけではありません。

ライトが切れているという状態は論外だとして、特にヘッドライトで検査に通らないケースが散見されます。ヘッドライトの場合「光量」「カットライン(光軸)」「色味」が基準となります。

実は2015年から検査基準が変わっていて、それまでハイビームで検査していたものがロービームでの検査に変わりました。ロービームでリフレクターなどに反射した光量が6,400カンデラ(国際単位系における光度の単位)以上必要です。よく古い車でヘッドライトカバーが黄ばんでいるのを見かけますが、このような車は注意が必要です。

色は「白(3,500ケルビン~6,000ケルビン)」で、光軸も注文が多いので、車検予約の前など必ず自分で点検するか無料点検に出すようにしましょう。

えっ!これがダメなの?と思う不備

最近LEDライトの普及によって「何で?」という整備不良事例が頻発しているようです。特に多いのがテールライトの整備不良で、下の写真を見てダメな理由が分るでしょうか?実は丸いテールライトの内側のLEDが1粒消えているのです。

LEDのテールライトは複数のLEDライトが組み合わさって1つのテールライトとされていて、LEDライトの中の1粒だけが切れていたとしても保安基準に適合しないのです。ぱっと見は機能性に問題はないのに、たったそれだけ(と思ってしまいます)で車検に通らないとは、どうも納得がいかないものです。

つまり「LEDライト1粒」を何とか解決しなければ、愛車が車検にとおりません。

節約できる可能性を考えよう

「たかがLEDライト1粒」と思ってしまいますが、それを何とかしなければ車検に通りません。多くの方は車の修理はディーラーに出すでしょうが、このLEDテールライトの修理の場合、ディーラーでは「ASSY交換です」なんて普通に言われてしまいます。

ASSYとはアッセンブリ(Assembly)の略称で、複数のパーツが組み合わされた状態を意味します。早い話「ユニットごと交換しましょう」ということです。そう「1粒」のためにです。メーカーや車種によりますが、高い場合には数万円じゃ済まないケースもあります。

何か対処方法は・・・あるのです!

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たった1粒~数粒でASSY交換なんて損した・・・いやいや、環境破壊や資源の無駄使いというものです。工夫をして無駄な出費を抑えることが、結果として愛車を長持ちさせることに繋がるので、積極的に検討しましょう。

会社名 株式会社コートク
住所 〒253-0106 神奈川県高座郡寒川町宮山380番地
電話番号・FAX TEL:0467-75-1917・FAX:0467-73-0281
公式HP https://www.k-modest.com/

※尚、Modestではヘッドライトの打ち替えは行っていません。

まとめ

細かく見ていくと車についているライトは意外と多いものです。今回解説したもの以外にも室内灯などもあり、ドライバーがその全てを日常的に点検することは不可能ではないにせよ、現実的ともいえません。

しかし安全に直結する重要な保安部品なので、たまには愛車をいたわる意味でもチェックしてみることが重要です。

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