コロナで世の中が沈む中「鬼滅の刃」は日本に一筋の光明を与えてくれた作品でした。私は完全な「出遅れ組」だったのですが、昨年の10月に「妻のススメ」で完全にハマり、映画館も2度足を運びました。
そして年が明け令和3年になり、今年はテレビ作品として「遊郭編」が見られるようで楽しみが増えました。
そんな「鬼滅の刃」ですが、いい歳したオッサンがハマった経緯と”今後の期待”について勝手に語ろうと思います。
全ての始まり、妻の「見てみたら?」という誘い
自覚はあるのですが、私はどちらかというと偏屈かつ「新しいものに対する無関心」的な性格なので、巷で流行っていると聞くと逆に触れないようにする傾向があります。
「鬼滅の刃」は2019年にアニメ化され人気が爆発しつつあったそうです。私は知りませんでしたが・・・。2020年にフジテレビ系で放送されていたのを妻が録画していて、妻が「面白いから見てみれば?」と言ったのが10月の後半でした。
最初に見た正直な感想
当り前に第1話から見たわけですが、最初から”映像のクオリティ”に驚いてしまいました。「最近のアニメってこんな凄いのか!」ってくらいで、いかに私が時代遅れの人間であったか理解させられました。
キャラクターデザインも好みではなかったものが、ハマるにつれ気にならなくなっていくのが不思議なものです。
最初は「炭小屋で炭を作っている主人公が”竈門炭治郎”って!」と思いましたし、何もかもが「??」でした。しかし最初がアニメで良かったのかもしれません。
考えなくてもストーリーは進み、そして次の話が気になるという好循環でした。
「アニメ一気見」からの映画鑑賞
今思えば見始めるタイミングが最高だったと思います。テレビ放送の26話を一気に見てテンションを上げながらの「鬼滅の刃・無限列車編」突入だったのですから。
映画を見に行く前「煉獄杏寿郎」に対する私のイメージは悪かったし、富岡を除く”柱”は皆「嫌な奴ら」でした。なんなんだよ!あいつら。
まあ仕方ありません。なにせその後の展開を知らなかったのですから。
映画を見に行ったのは10月31日だったのですが、この時ばかりは「歳とったこと」を感謝しました。だって「夫婦50歳割」というサービスで割安で見れたのですから。
単純な感想
映画までの流れからして「鬼滅の刃・無限列車編」は単純に楽しく見ることができました。世の中で盛り上げっていた「煉獄さんを300億の男に!」というのも理解が出来ました。
しかし一連の流れがなかったとして「単独の作品」として見たなら”微妙かな”とも思います。やはりこの手の作品は背景を知っていて、思い入れを持ちながら見るべきものなんでしょう。
ご存知のように「空前の大ヒット」となったわけですが、滑稽なのは”(自称)識者” みたいな連中がコロナ禍の社会と無理矢理こじつけ「ヒットの背景」を考察していたことで、正直どうでもいい考察だらけだったことです。
映像はテレビ作品同様、いやそれ以上のクオリティでしたし、改めて最近の技術には脱帽でした。
映画を見た後さらに「ハマり」ました
ハマりだしたら続きが気になるのは「人の性」というもので、すでに全国的に品薄となっていたコミック探しへ奔走することとなりました。
売り切れ続出のものを探すというのは楽しいもので、ふと「たまごっち」激売れのことを思い出しました。
そして最終巻の発売
2020年12月9日に最終巻が発売されたのですが、もう社会現象となっていたので当日は買えるかどうか心配でした。出社前に書店に寄れた妻が無事ゲットしてくれ一安心でした。
当然すぐに読んで思ったのが「気持ちイイくらいあっさり幕引き」といった感想で、作者が引きのばそうと思えば倍くらいのボリュームになったんだろうと思います。
世の中”辞め時”を見失うマンガが多い中、清々しいくらい”あっさり終わった”「鬼滅の刃」とその作者には武士道を感じました。
これからの期待と一抹の不安
映画「鬼滅の刃・無限列車編」の後の物語はテレビアニメ化が決定しています。そう「吉原遊郭編」です。一部では「子供が見るものに遊郭は・・・」などというネガティブな意見もあるようですが、正直バカなのかと思ってます。
そんな輩は歴史から目を背けろとでも言いたいのでしょうか?近年この手の話が多くて嫌になるのですが、例えば「タバコを吸うシーンはけしからん」とかも同じです。
こんな声で原作を改悪するのはよしてほしいですし、アホな某テレビ局が「刀鍛冶の里編」で人気キャラの我妻善逸と嘴平伊之助が登場しないと盛り上がらないので、「ストーリーを変えてくれ」などというアホな要望を出しているなんて噂もあります。やめてくれ!そんなこと。
今願う事といえば、どうか「原作に忠実に」ということくらいで、原作の面白さを考えるとそれさえ出来たら良い作品になることは間違いありません。
最後に
2020年の私の暮らしに潤いを与えてくれた「鬼滅の刃」です。作者の吾峠 呼世晴さんには感謝ですが、今はどうされているのでしょうか?いろいろ噂は聞き及んでおりますが、今後の活動について気にはなっています。
私にはマンガは書けませんが、何か人の心に響く活動が出来ないものかと、吾峠さんのお陰で大それた夢を考えられるようになり、2021年も元気に生きられそうで二重に感謝であります。