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【お酒】アメリカンな大人の嗜み、バーボンの思い出とうんちく。

お酒とつまみ

今やジェンダーフリーだなんだと言われ、「大人の男の・・・」などという表現をすることが躊躇われてしまうのですが、「バーボン・ウィスキーは渋い大人の男の嗜み」と書かせて頂きます。

むろん女性がバーボンを飲んでいる姿もセクシーですし、カッコいいものです。私もハマっていた時期が長く、バーボンをこよなく愛するおじさんです。

この記事は

★バーボンとは何か?
★バーボンの飲み方って?
★オススメの銘柄
こんなバーボンに関する情報をまとめています。
多分に個人的な話が挟まりますが、バーボンの入門のお役にたつ記事となっています。

バーボン・ウィスキーとはどんなお酒なのか

最近は「若者のお酒離れ」なんて言葉もよく耳にしますが、お酒大好きな身としては寂しい限りです。お酒の歴史は非常に古く、人類はお酒とともに歩んできたと言っても過言・・・でしょうかね。

酒は人類史において最古から存在する向精神薬の一つである。酒の歴史は非常に古く、有史以前から作られた。 最古の酒とされている蜂蜜酒(ミード)は農耕が始まる以前から存在し、およそ1万4千年前に狩人がクマなどに荒らされて破損した蜂の巣に溜まっている雨水を飲んだことが始まりとされている。

出典:Wikipedia

数あるお酒の中のひとつが「ウィスキー」で、さらにアメリカンウィスキーのなかの一つが「バーボン・ウィスキー」です。まずはそんなバーボンの歴史と定義を見てみましょう。

バーボン・ウィスキーの誕生

アメリカ合衆国バージニア州で1738年に生まれたエライジャ・クレイグは、牧師となったあと1989年にケンタッキー州で初となる製紙工場と縮充工場を開設し、同時に副業としてウィスキーの製造も手がけました。

そしてここが伝説要素なのですが「蒸留したウィスキーをうっかり内側の焼けた樽に入れて保管し、数年後に開けてみると”赤みがかった芳醇な液体”が現れた」とのことです。ホンマかいな?と突っ込みたくなります。

しかしこれがバーボンウィスキーの始まりと言われています。

バーボンの定義

アメリカンウィスキーの一つであるバーボンですが、そう呼ばれるための定義はどうなのでしょうか。

もともとはケンタッキー州のバーボン郡で生産されたウィスキーに付けられた”地理的”な名称だったのですが、後に原料と製法によって定義づけされアメリカ合衆国の法律で規定されることになりました。

バーボン郡とは、後にアメリカ合衆国の大統領となるトーマス・ジェファーソンが、アメリカ独立戦争に協力してくれたフランス「ブルボン朝」への感謝の意味を込めて名付けた地名です。皮肉なことにブルボン朝によるアメリカ独立戦争への協力は、フランス革命という形で自身へ跳ね返ってきます。
アメリカ合衆国の法律では、主原料は51%以上のトウモロコシで、これらを麦芽で糖化し酵母を加えアルコール発酵させたうえ、連続式蒸留器でアルコール度数80%以下になるように原酒を作ります。
その原酒を度数65.5%以下になるように加水したうえで、内側を焦がした新品のホワイトオークの樽に詰め熟成を行ったものが「バーボンウイスキー」として認められるのです。

日本でこれと同じ製法で作ったら「バーボン」と言えるのですかね?

アメリカ合衆国の法律では製法だけではなく、「アメリカ合衆国で作ったもの」という一文があるので、残念ながら「バーボン」は名乗れません。

同じスパークリングワインでもフランスのシャンパーニュ地方のものしか「シャンパン」を名乗れないのと一緒ですな。

バーボンの飲み方

お酒というのは”流儀”というものが存在していて、「このお酒はこの飲み方がイイ」という”押し付け”にも似た作法があるものです。ではバーボンでの作法はどうなんでしょうか?ここでは最初に「勝手に思い込んだ」飲み方から解説します。

ストレートで飲む

バーボンをストレートで飲む」というのは完全に“カッコよさ”や”憧れ”の具現化なのかもしれません。例えば映画のワンシーンであったりでよく見たシーンで、デスクからショットグラスを取り出し、ウイスキーを注いでそのまま飲むというものがありました。

「あぁ、カッコいい」なんていう安易な感情で「バーボンはストレートで飲むもの」と勝手に思い込んで飲みはじめたものです。おかげさまで酒には強くなりました。

あんなに強いお酒を”そのまま”飲むなんてキツくないですか?

正直なところ最初は”やせ我慢”だったかもしれません。だけど不思議なもので、飲んでいるうちに「旨さ」が分かってくるんですよね。麻痺なのかもしれませんが。

ストレートで飲むという行為は体への負担も大きく、酒に強いという自覚がない方にはオススメできない飲み方です。

喉がやられて、私も唾に血が混じることが度々あります(それでも飲むのですが)。

ちなみにストレートで飲む場合はチェイサー(お水)が出されることが一般的で、これは胃や喉への負担を和らげるとともに、急に酔うのを防ぐためのものです。

バーなんかでわざわざ「チェイサーどうされますか?」なんて聞いてくるシチュエーションがありますが、見栄を張らずにお願いすることをお勧めします。

ロックで飲む

恐らくバーボンの飲み方で一番ポピュラーな飲み方が「ロック」で飲むということでしょう。英語では「 On the rocks(オン・ザ・ロック)」と言い、直訳すると「氷に注ぐ」といったところです。

注いだ直後の飲み心地は「ストレート」とほとんど変わらず、徐々に氷が解けていき、風味が変わっていくのを楽しむことができます。

飲んべえの私は風味が変わる前に飲み干してしまいますが・・・

歳とともに酒が弱くなっていくのは”生物学的”に避けられないことなので、バーボンを長く楽しもうと思ったら「ロック」で落ち着く結果となるものです。なにせ急いで飲めば「ストレート」並みなダイレクト感がありながら、飲み手の加減で調整できるというのは有難いことです。

またロックの楽しみと言えば「お気に入りのグラス」を探すことです。ホントに種類が多く、バカラのようなお高いものから「百均」で手に入るようなグラスまで様々です。

何かで「割る」

お酒というものは「慣れ」というのが重要な要素です。当たり前ですが、法律上お酒を飲める年齢になっていきなり「バーボンストレート」なんていうことは自殺行為ですし、自分がどれくらいお酒に適性があるのか手探りなのが最初のころです。

そこで無茶をすると急性アルコール中毒になったりして、最悪死ぬことになる恐れがあるので、若い方には気を付けて頂きたいものです。

飲みはじめた最初のころは、ホントに無茶は禁物ですよね。

新人のころ醜態を晒してしまった黒歴史を今でも忘れません。

「それで」というわけではないのですが、濃いお酒を飲むときに「何かで割る(薄める)」ということはよくあることです。バーボンであればお水で割った「水割り」や、ソーダで割った「ハイボール」なんかはよく見られますし、それはそれで美味しく頂けます。

世の中で言われている理想の割り方はバーボン1に対して水もしくはソーダを2~2.5ですが、こればかりは「自分の好みで」としか言いようがありません。この割り方で薄いと感じるようであればいっそのことロックで良いのでしょうし、濃く感じるのであれば更に割ればイイだけです。

所詮お酒の飲み方なんてそんなもので、「自分が美味しい(飲みやす)」と思える飲み方が一番なのです。

お酒を楽しく飲むためには、見栄は禁物です。

ちなみに水割りやソーダ割以外にも「トワイスアップ」なんていう洒落た飲み方があり、室温のバーボンと冷えていない水を1:1の割合で混ぜた飲み方です。この理由は「お酒はアルコール分20%程度のときが、最もバランスのよい香りが立ち上るとされている」という理由だそうで、私のようなバカ舌には理解が出来ません。

著名で手に入りやすいオススメバーボン

私の勝手な思い込みですが、数多の醸造所が乱立している「芋焼酎」と「バーボン」って似ていると思います。どちらも「少し繊細さに欠ける」というところが魅力なわけで、それぞれ自分に合う”酒”を探すという大人の楽しみを搔き立てる所以でしょう。

ここで「それほど造形は深くはないが、単に酒好きなおっさんが選ぶ」オススメのバーボンを紹介します。

アーリータイムズ

どちらかというと貧乏な私にとって「神のような存在」といえるバーボンが「アーリータイムズ」です。バーボンの評論家に言わせると「ライトな口当たりと甘い香り、キレのよい後味が特徴。甘口で、バーボンらしさを手軽に楽しめる入門編」という評価です。

本当にお世話になっております。言うほど甘みを感じないのですが、それは私がバカ舌だからなのでしょうか?

実際のところ飲みやすさは確かで、さらに言うと「安い!」という点は特筆に値します。なんとも無粋なのですが、1.75L入りのアーリータイムズがあって、コストコへ行くと2,700円以内で買えることがあります。ありがとう!コストコ。

クセのない味は、通が言うとことろの入門編としてオススメです。

ジムビーム

先ほどのアーリータイムズと比べると少しばかり刺激が強いのがジムビームの特徴です。このジムビームですが2014年にサントリーの傘下に入り、CMなどで露出の多くなたバーボンです。

もしかしたらジムビームでバーボンデビューした方も増えているでしょうが、きわめてスタンダードなバーボンと言えます。

ワイルドターキー

力強い味が通に人気のワイルドターキーですが、度数の高さもワイルドです。50度ってどうなのでしょうか。ある意味コスパが高いのかもしれません。

個人的な感想ですが、ワイルドターキーを入り口としてバーボンの世界に入れば、どんなバーボンも「かかってこいや!」状態になれるでしょう。けっこうガツンとくるコクは、喉が焼けるのですが経験しておくべきバーボンだと確信しております。

ヘンリーマッケンナ

一時期のことですが「幻のバーボン」と言われていた・・・というか、今から思えば広告戦略だったのでしょう。まんまと乗せられた私は、とあるバーでヘンリーマッケンナのボトルをキープして悦にしたっていたことがあります。

クセがなく非常に飲みやすいバーボンで、誰にもお勧めできます。唯一残念なのは「幻のバーボン」というフレーズに踊らされてしまった自分の過去です。

フォアローゼス

触れたくないのに触れずにいられないのが「フォアローゼス」です。なぜか分からないのですが、私がフォアローゼスをのむと変な悪酔いをしてしまい、しかも私の舌と相性が悪いようで、飲んでいながら不機嫌になってしまいます。

これって完全に独断と偏見なのですが、嫌なものは嫌なのです。

恐らく好きな人にっとっては、”あれ”がよいのでしょう。決して飲まず嫌いではありませんので、個人の好き嫌いだと思ってください。

オールドクロウ

「オールドクロウ」と聞くと若かりし頃の思い出が蘇ります。青二才のころは何かと影響されやすいもので、俳優の故松田優作さんがオールドクロウを飲んでいたと聞きつけて、マネして飲んでいました。

恥ずかしいほどの単純さです。

一時まではネット通販で12本単位で購入していたのですが、さすがに面倒になってきてオールドクロウから卒業してしまいました。

しかし今でも気になるバーボンで、価格も安いことからバーボン売り場へ行くとオールドクロウを探してしまいます。あんまり売っているところがないのですが。

行き過ぎはいけませんが、ある程度「形から入る」というのはアリなんだと思います。

まとめ(肝臓の許す限り!)

こよなく酒を愛している私ですが、それが故に健康診断で肝臓の数値がよろしくありません。これも運命なのでしょうか。いえいえそんなことはありません。

ウィスキーの仲間はたくさんあります。しかし、その中でバーボンに惹かれる人が多いのも事実です。私もその中の一人ですが、その味を楽しめるうちは元気だということでしょう。

Googleさまは酒を推奨するサイトは嫌いだという噂ですが、本当にそうなのでしょうか?もしそうだとしたら、この記事はお蔵入りにするでしょう。仕方がないのです。あくまで「大人の嗜み」の一つとして、バーボンの魅力をお伝えしました。

 

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