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【フォルクスワーゲン】ゴルフ・オールトラックの実用的な魅力について

自動車

自動車に限らず必ずあることですが、単なる「道具」としてとらえるのか、かけがえのない「大事なもの」としてとらえるのかで、愛着だったり拘りが違ったりするものです。

最近よく聞くし、実際街で見かけるのですが「近頃の若者は”車”に拘りが薄い」ようです。自分の常識や趣向を人に押し付けるつもりもありませんし、時代が変わったといえばそれまでです。未だに車に「道具以上の価値」を見出している私はオールド世代なのでしょう、逆に。

そんな私が現在愛車として乗っているのが「フォルクスワーゲン・ゴルフAlltrack」です。今回はその車と、フォルクスワーゲンやゴルフについても触れておきたいと思います。

フォルクスワーゲンというメーカー

引用:フォルクスワーゲン公式HP

フォルクスワーゲンという会社を語るとき、「ドイツにとって最大の黒歴史」たるナチス党とヒトラーを避けては通れません。そりゃそうです。だってアドルフ・ヒトラーが1934年に提唱した「フォルクスワーゲン(国民車)計画」がことの始まりなんですから。

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その計画により生まれた車が「ビートル」の愛称で知られる「TYPE1」です。国民車というものの、第2次世界大戦の影響で民生用の量産はできず、実際に国民が手にできるようになったのは、計画の提唱者たるヒトラー亡き後、すなわち戦後のことです。

 

しかし不思議なもので、第2次世界大戦の敗戦国である日本のトヨタ自動車と、同じく敗戦国であるドイツのフォルクスワーゲングループが、いまや年間販売台数首位を争う巨大メーカーです。

5年前にはいわゆる「ディーゼル不正」で苦境に陥り、ユーザーの私も嫌な思いをしたものですが、数年で危機を脱し、今もトヨタと覇権を争うあたり「底力」を感じます。

最近はフォルクスワーゲン社とトヨタ自動車で世界の覇権を争っているイメージですよね。

まあ販売台数を見るとそんな感じよね。ただ電気自動車をはじめ、今後の自動車業界はどうなるか分からないわ。

 

 

 

今はフォルクスワーゲン社を筆頭に、アウディ・ポルシェ・ベントレー・ブガッティ・ランボルギーニ他で「フォルクスワーゲングループ」を形成しており、個人的にも「随分と偉くなったものだよなぁ」と、妙に感心してしまいます。

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フォルクスワーゲンが生んだ傑作「GOLF」

フォルクスワーゲン社は「ゴルフ(GOLF)」抜きでは語れません。というのも戦後フォルクスワーゲンを躍進に導いた「ビートル(TYPE1)」を生産し続けていたものの、その陳腐化がいよいよ顕著となったとき登場し、再びフォルクスワーゲンを救った名車がゴルフ(初代)だからです。

 

今では当たり前となった「フロントエンジン・フロントドライブ(FF)」を横置きにエンジンを搭載し、ジウジアーロ(Wikipedia)のデザインによる効率的なパッケージによる余裕のある室内空間で世界的なヒット車種となりました。

1974年に登場した初代ゴルフから46年経ちましたが、現在は7代目のゴルフとなっております。昨年の10月にはドイツで8代目のゴルフが発表されました。

 

ここ日本でも輸入車の中では、歴史・販売台数ともに上位に位置しており、あまり車に興味のない方でも知っているのではないでしょうか。

この「ゴルフ」という車の凄いところは、モデルチェンジを重ねて最新のゴルフを見ても「あっ!ちゃんとゴルフだな」と思える、ある意味頑固なキープコンセプトなところでしょうか。8代目ゴルフを映像で見ましたが、まあ呆れるくらい「ゴルフ」でした。

 

常に「Cセグメントのベンチマーク」と言われるゴルフですが、その名に恥じぬ進化を続けていますし、個人的にも安心してお勧めできる「外車」と言えます。

7代目ゴルフで登場した「Alltrack」というグレード

引用:フォルクスワーゲン公式HP

先ほども触れましたが、ゴルフは長年「FFモデル」として販売されていました。冬道においてまだスパイクタイヤが使えるなら良いのですが、そうでもなければ4輪駆動モデルが欲しくなるものです。

 

私は今の「ゴルフ・オールトラック」の前は4代目ゴルフのハッチバックモデルに乗っていました。別にFFモデルでも冬道は走れるのですが、やはり凍結路での発進時におけるトラクションのかかり方は断然4WDモデルの優位は明らかです。

よくネットなどで「4WDじゃなくても全然大丈夫」などという意見が見られますが、そんなもん私から言わせると「凍結路エアプ」です。

札幌でも”ブラックアイスバーン”と言われる状態で少しでも登り勾配があると、FFモデルじゃお手上げです。

たしかに走り出してしまえば極端に言うとFRモデルでも全然走れます。私も昔RX-7というマツダのFRスポーツモデルに乗っていました。走り出せれば余裕なんです。でもね・・・。凍結路では”走り出せない”ことも多々あります。周囲の車に迷惑をかけ、もう汗ダラダラです。

 

ちょうど4代目ゴルフから買い替えようかというときに、なんともタイミングよく発売されたのが「ゴルフ・オールトラック」でした。

ゴルフの「ヴァリアント」というツーリングワゴンモデルをベースに、最新のハルデックスカップリングによる4WDシステム「4MOTION」を搭載したクロスオーバーモデルです。まさに北海道住まいの核心を突いたモデルです。

それまでも4WDモデルはあったのですが、それは「R」なので、庶民にはちょっとね・・・。

一つ疑問なのは、フォルクスワーゲンだけではなく、メルセデスベンツやBMWもこのところ4WDモデルが充実していて、これって冬タイヤの規制が影響しているのかどうなのか気になります。

 

しかし、このモデルはFFのゴルフ・ヴァリアント(ハイライン)と比べ24万円高いのですが、それで4WDになり、数々の専用装備が付くってコスパが高すぎです。いや、もしかしたらベースモデルのヴァリアントがコスパが低いのかもしれませんが・・・。

ただ重要な違いが一つあり、ゴルフ・ヴァリアント(ハイライン)の1.4Lエンジンは気筒休止システムを搭載した新しいエンジンなのに対し、オールトラックの1.8Lエンジンは信頼性は高いものの、目新しさのないオーソドックスなエンジンなことです。

正直なところ、運転していて気になるのは「馬力とトルク」であって、そういう意味ではオールトラックの枯れた1.8Lエンジンは優秀なものだと思います。

運転してみての感想(主観です)

引用:フォルクスワーゲン公式HP

実は私、ゴルフ・オールトラックを2台乗り継いでいます。正直なところディーラー担当者の甘言にまんまと引っかかったわけです。つまり初期モデルとマイナーチェンジ後の両方に乗っているので、その違いを含め感想を述べたいと思います。

 

まずは基本的なスペックですが、これはマイチェン前後で変わりません。1.8L4気筒ガソリンターボエンジンは180psに280Nmの出力を発揮します。

車体重量は1540Kgありますがパワー的には十分ですし、高速合流時や追い越し時など結構な加速をします。一昔前であれば1.8Lエンジンなんて・・・という感じもありましたが、最近ヨーロッパで流行っていた「ダウンサイジングコンセプト」のエンジンは、排気量以上のパワーを発揮します。

 

運転して最初に感じることは「ボディー堅!!」ってとこですかね。よく”ボディー剛性”という言葉で表されることですが、結果どんな利点があるかと言えば「自分の思った通り車をコントロールできる」ことです。

これって非常に感覚的なことなので、聞いても理解できないかもしれません。でも乗り比べて経験を積めば分かることです。なんか非常に無責任ですけど・・・。

 

それとこれが国産車と一番違うところだと思うのですが、ブレーキフィーリングというか、踏んだ時の「遊び」がなく、踏んだ分だけ十分に効くあたりです。

ドイツ車に乗り慣れると、国産車のブレーキが怖いくらい効き味が違います。よく言われることですが「ドイツには速度無制限(区間)のあるアウトバーンがあるから、要求性能も高い」というのは本当だと思います。

 

その代わりと言ってはなんですが、ブレーキパッドなど消耗品の減りは早く、やはり維持費という面ではお財布に優しくないのがドイツ車なんです。いろいろやっかみや誹謗中傷を見かけますが、ともかく一度は経験する価値はあると思います。

よく聞きますが「欧州車と日本車では設計思想が違う」らしいよね。

そうね日本では「なるべく部品交換が少なくなるよう」対消耗性が重視されるけど、向こうは「部品交換は当り前」という発想なのよね。

そう。つまり会社は維持費を覚悟するのと同時に、自分で車の状態をある程度把握する気概がなきゃいけないのです。

まとめ(無理矢理ですが・・・)

なんかダラダラと書いてしまい、いまいちゴルフ・オールトラックの魅力が伝わらなかったような気がしますが、私は気に入っている車で、今後も長く乗り続けたいと思っています。

独特のDCT(デュアルクラッチトランスミッション=自動で変速するマニュアル車)には賛否がありますし、これも乗って見なければ分からないことです。

 

私としては買わないまでも「是非ディーラーへ行き、試乗したり触れたり経験して欲しい」とお伝えしておきます。そう、試乗するのはタダです。

まあ、試乗した後の執拗なセールストークも経験の一つと割り切りましょう。

さあ!そうとなれば「試乗へGo!」です。責任は持てませんがね・・・。

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