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【自動車】愛車を長く乗り続けるためのメンテナンスについて考えよう

自動車

“デフレ”といわれる時代が随分と長く続いておりますが、そんな中「自動車の値段」は高くなり続けています。一昔前であれば「車検ごとに乗り換える」なんて贅沢なことも普通でした。しかし今はそんなことできません。

そんな時代だからこそ「愛車を少しでも長く乗り続ける」工夫が必要になってきます。ちなみに今の車はメンテさえしっかりしていれば「20年&20万キロ」は余裕らしいです。

この記事は

★愛車を長く乗り続けるため気を付けること
★メンテナンスはどこまでやればイイの?
★外側や内側ごとの注意点は?
こんな車を大事に乗るためのポイントを解説します。

そもそも車の寿命って何なのか?

「寿命」とは一体何なのか?といえば哲学的な感じがします。車において寿命といえば一つは「自走出来なくなる状態」でしょう。現在では車の品質も向上していますし、急激劣化するものでもありません。

一方で車は「商品」としての価値もあるので、売れる価値が無くなった時を寿命とする意見もあり、日本ではこの「商品価値的な寿命」という見方が一昔前まで一般的でした。

確かに日本だと「新しいものが良い」という価値観が多いような気がするよね。

車に限らずそんな傾向はありますね。海外に行くと驚くほど古い車が走ってたりしますが、日本だと見ないですよね。

車の商品的な価値とは?

バブルが弾ける前の日本では下手をすると「最初の車検のタイミングで車を買換え」なんてことが結構みられました。それというのもローンで買った場合の残債と下取り価格がバランスが取れていたからで、今でいう「残価設定ローン」と似たものかもしれません。

ちなみに自分の愛車はどこまで「商品価値」が保たれているのでしょうか?

ディーラーで言われている話によると「9年&走行距離10万キロ以下」が基準らしいのですが、大事な愛車をそんな基準で判断されるのは納得できないものです。


車の道具としての寿命

では商品的価値なんて無視した場合、車はどこまで道具としての機能を果たすのでしょうか?じつはこれこそが今回のテーマなのですが、世界の実例を見てみると「メンテナンスさえしっかりしていれば」かなり長持ちします。

 

ただ「メンテナンス」といってもピンキリで、お金のかからない日ごろのメンテナンスから、極端な場合”エンジン交換”もメンテナンスの一種です。

お金に糸目さえ付けなければ無限に乗り続けられます。

しかし一部の高価なクラシックカーやスポーツカー以外の車に高額な維持費を払えるかといえば、実際は難しいですよね。

 

また日本では「グリーン化税制」なるアホな税制で、ガソリン車の場合新車登録から13年経過(ディーゼル車は11年)した車は自動車税と自動車重量税が約15%重課(つまり値上げ)されます。

「古い車を大事に乗ろう」という文化が日本に根付かないわけですね。

日ごろから心がけたいメンテナンス

愛車を長く乗るためにメンテナンスが重要なことは分かりますが、実際に日ごろから気を付けるべき点は何なのでしょうか。将来掛かるであろうコストを考えると「エンジン回り」と「ボディ回り」が特に重要になります。

この2つに関して心がけるべき点を考えてみましょう。

エンジンとその周辺部分のメンテナンス

エンジン回りのメンテナンスで気を付ける点は大きくわけて「車の乗り方」と「消耗品の定期交換」の2つになります。特に前者の「車の乗り方」については日本独特の交通事情が関わっている部分になります。

エンジンに過酷な日本の交通事情

田舎あるあるで「近くのコンビニも車で行く」なんて話がありますが、このちょい乗りはエンジンにとって良くない稼働状況です。また低回転しか使わないこともよろしくありません。

 

しかし欧米と比べ市街地走行が多く、渋滞などでノロノロ運転が日常的な日本では、結果的にエンジンへのストレスが高くなることが多い環境と言えます。

このような使用状況が続くとエンジン内部にカーボンが溜まってしまいます。たまには少し遠くへドライブをして、エンジンを回してあげましょう。

オイルとオイルフィルターの交換

車を所有していると必ず経験する「エンジンオイル」と「オイルフィルター」の交換です。しかし悩ましいというか分かりにくいのが交換のタイミングです。

一昔前は「5,000kmか6か月ごとにオイル交換」と言われていたのですが、今はエンジンやオイルの進化もあり、交換時期もメーカーごとに違いがあります。

例えばトヨタの場合は次のとおりです。

車種 標準交換時期 シビアコンディション時
ガソリン車(ターボを除く) 15,000kmまたは1年 7,500kmまたは6か月
ガソリンターボ車 5,000kmまたは6か月 2,500kmまたは3か月
ディーゼル車 5,000km~20,000km、

または6か月~1年

2,500km~10,000km、

または3か月~6か月

一体どう判断したら良いのでしょうか?

 

また最近の欧州車(特にドイツ車)などは15,000km~25,000kmでの交換と段違いの推奨距離となっています。これは環境問題に対する意識が(異常に)高い国民性もあり、「廃油を減らすこと」の優先度が高いせいもあります。

では実際どうかというと、この推奨されるタイミングは”ギリギリ許容できるもの”と考えていたほうが愛車のためには良いことです。

また通常オイル交換2度につき1回交換するオイルフィルターですが、推奨ギリギリまでオイル交換を引き延ばすなら、毎回交換したほうが愛車のためになります。

その他のエンジン回り

エンジン回りの消耗品で言うとその他に以下のものがあり、どれも長く乗るためにはケチりたくないものばかりです。

消耗品の名前 どんな役目なのか
クーラント エンジンを冷やすための冷却液。ないとエンジンが焼付きます
エアフィルター エンジンへ送り込む空気をキレイにするフィルター
バッテリー エンジン着火や電装品全般の電気を供給します

クーラントやエアフィルターは2年に1度の交換が目安なので、車検時の整備で交換すると良いでしょう。

 

悩ましいのはバッテリーで、近頃はアイドリングストップが標準装備化され、それによる「バッテリー突然死」ということが頻発しています。

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昔のバッテリーは寿命が近づくと簡単に兆候がつかめたのですが、技術の進歩でそれが分かりづらくなったのです。

ボディー回りのメンテナンス

車は「走ってナンボ」ですが見た目も重要ですし、何と言ってもボディーにガタがくればまともに走れなくなります。そんな車のボディー全般のメンテナンスを考えてみましょう。

ボディーメンテナンスの基本「洗車」

日本は世界的に見ても多湿な気候です。ということはボディー最大の敵と言って良い「錆(さび)」に気を付けなければなりません。

その錆の脅威から一番簡単に逃れられる手段が洗車です。車を綺麗にすることは気持ちの良いことですが、洗車時に隅々まで磨くことでそれまで気付けなかったキズを発見することがあります。

 

小さなキズでも放置するとそこから錆が発生します。あまりに大きなキズの場合はプロの力を借りなければなりませんが、小さなものであれば汚れを取ってタッチペンなどでキズを塞ぎましょう。

洗車と言っても自分で洗車したりプロに頼んだりと、選択肢は複数あります。

全ての洗車の基本「手洗い」

自分で洗車するというのは基本中の基本でして、少なくとも一度はやるべきです。というのも愛車の隅々まで一通り見ておくには「洗車」は一石二鳥だからです。

【自動車】愛車を綺麗にするための洗車術と、洗車のための道具について
「さあ!ドライブへ行こう」なんて時に愛車が汚れていたらテンションが下がりますよね。たまには自分で洗車をしてピカピカに磨き...

 

結構な時間がとられますが、自分で磨き上げた愛車を眺めるのは至福のひとときです。

ガソリンスタンドで洗ってもらう

お金は掛かりますがガソリンスタンドで洗車してもらう方は多いでしょう。だって楽ですもんね。洗車メニューも色々あります。洗い方は大きく分けて「手洗い洗車」と「機械洗車」の2つになります。

「手洗い洗車」は店員さんが洗車ガンを使って手作業で洗ってくれます。お高い車でキズが心配という方は「手洗い洗車」を選ばれるケースが多いようです。

「機械洗車」は専用の洗車マシーンが洗うのですが、最近は「ドライブスルー洗車」といったセルフの洗車機も増えてきました。昔は洗車機を使うとキズが付くと言われてましたが、最近の洗車機はかなりボディーに優しくなりました。

 

「撥水コーティング」や「ワックスコート」のようなコーティングメニューがありますが、効果としては”とりあえず”感が強いというか、そこまで長期の効果は期待しない方が良いでしょう。

素材に合わせたメンテナンス

外側をキレイにする洗車だけではなく、車内のメンテナンスも考えましょう。これも清掃的な内容がほとんどなのですが、メインとなるのはシート・メーター回り・ウィンドウあたりです。

シートも放置していると意外と汚れているもので、掃除機をかけることでキレイに保てます。また高級な車だと革製のシートだったりしますが、革製品のメンテナンスを怠るとひび割れなどが発生して悲惨なことになります。

 

この辺のメンテナンスは家具と一緒です。革製品専用のクリームなどを使いケアしましょう。意外なことにクリームも塗り過ぎると良くないそうで、逆に皮革の劣化につながってしまいます。

 

 

ダッシュボード周辺は革もあればプラスチックもあり、中にはゴム部分もあったりします。ここも素材に合わせたメンテナンスが必要で、場合によっては専用のケア用品を使う必要があります。

しかし基本は「汚れをとりキレイな状態を保つ」ことなので、極端に神経質になる必要はありません。

まとめ

愛車に長く乗り続けるためのメンテナンスを考えてきました。どれも基本的なことばかりですが、一つ一つを見ていくと面倒なことも沢山あります。

しかし手をかけてやると、より一層愛着がわきますし「大事に乗ってやろう」という気にもなるものです。自動車税の改悪はともかく、今の車は乗り方によっては30年乗り続けることも可能です。

車好きから見たら「お!あの人愛車を大事に乗っているんだな」なんていう尊敬の眼差しを向けてしまいますし、そんな風に思われるよう愛車を大事にしましょう。

 

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